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Focal Loss for Dense Object Detection

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Fig1. Focal Loss

論文URL

https://arxiv.org/pdf/1708.02002.pdf

2018年2月公開

ポイント

  • Object detectionを行うRetina Netの損失関数としてFocal Lossを提案
    • Faster RNN系の2 stage detectorでは物体検出精度が高いのに対し、YOLO等の1 stage detectorでは高速な推論が可能
    • 1 stage detectorで精度を高めるために、Focal Lossを提案
  • Focal Loss
    • 高い推論確率で正しく推論できているサンプルの損失をCross Entropy Lossより小さくするように、Cross Entropy Lossを拡張
      • 1 stage detectorをCross Entropy Lossで学習すると、検出対象物体と背景物体(検出対象外物体)のクラスアンバランスが問題になる
      • 早く学習が進む背景物体に対する損失を速やかに小さくできる
    • 物体検出以外のモデルでも適用可能

Focal Loss

  • クラスtの推論確率をp_tとし、Focal Lossを以下の式で計算(プロットはFig1.参照)
    f:id:y_kurashina:20190217150530j:plain
    • \gamma:高い推論確率のサンプルに対する損失の減衰量を調整するハイパーパラメタ
      • \gamma = 0 の場合、Cross Entropy Lossと一致
    • \alpha_t:クラスアンバランスを補正するハイパーパラメタ

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